将来像づくり: 2008~2012年
渋谷道玄坂周辺地区まちづくり協議会においては、大きく変わっていきつつある渋谷駅周辺での開発等の動向に対応しつつ、道玄坂周辺地区をもっと良くしていくための活動の一つとして、2008年より今後のまちづくりに向けてのまちづくり勉強会を始めました。
まずは、渋谷駅周辺での基盤整備、開発の動向も含めた現状に関する認識を深めながら、道玄坂周辺地区における今後のまちづくりのための検討を行っていきました。
次は、今後の将来ビジョン等の策定につなげていくためとして、道玄坂周辺地区にとってふさわしい交通、道路空間、駐車場整備のあり方・方策などについて検討。
そして、道玄坂地区の防災、にぎわい、建物とそのまわりの空間のあり方、緑化、環境等について検討し、まちづくりの目標・方針や道玄坂の将来像づくりとして、2012年7月にそれまでの成果をリーフレットとしてまとめました。
なお、この将来像におけるポイントとしては、マークシティの中と道玄坂の通りの間が相互に行き来できる回遊路みたいなものがあれば、百軒店エリアやまた道玄坂1丁目側にもつながる横方向のネットワークが創出され、この地区がもっと活性化出来ていくので、何とか実現できるようにしていけたらといったものでした。この提案をまとめた時点では、こうした回遊路の創出は、まちづくりに向けてのいわば”思い”といった側面もあったかと思います。
今回渋谷区が策定中の地区計画により、マークシティと道玄坂の通りとの間を自由に行き来できる回遊路の創出という”思い”が、まちづくりとして実現化されていくこととなります。なお、リーフレットの内容は、ホームページメニューの「地区の将来像」のところよりご覧になることが出来ます。
まちづくりの動向と提案に向けて: 2013~2019年
一旦リーフレットとしてとりまとめた道玄坂地区の将来像をベースに、その後の道玄坂の地区内における まちづくりの動向等も踏まえ、再度まちづくり勉強会を行いながら、道玄坂二丁目地区を主な対象エリアとする地区計画の策定につながるような具体の提案として取りまとめを行いました。
なお、このなかでは他にも、更なるにぎわいづくりや健全なまちづくりのため、道玄坂や文化村通りといった主要な通りに面するところに対して、にぎわいにつながる店舗・機能等の導入に関してや、性風俗営業への新たな出店に対し規制をかけることなども検討・提案を行っていきました。
それをもとに、2019年11月に渋谷区に対しての地区計画の地元案ということで提案を行い、現在行っている地区計画の策定につながっております。なお、その際の提案の骨子は、ホームページメニューの「地区の将来像」のところよりご覧になることが出来ます。
まちづくりの更なる具体化を目指して: 2020年~
今回の地区計画の策定において、具体的なまちづくりルールが盛り込まれているのは、再開発が予定されている一部のエリアが中心で、地区内において必要な今後のまちの更新のためには、更なるまちづくりのルールづくりが必要と考えられます。
今後も引き続き地区内各エリアでのまちづくりのルールを具体化させていくため、道玄坂まちづくり勉強会を継続して行っていく予定としています。